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“出来レース”の厚労省検討会、目指した3つのこと-松本俊彦・国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2021年10月3日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

松本俊彦・国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長に聞く最近の学会「肉声が聞こえない」のはなぜか?◆Vol.1 治療において患者の「愚行権」はどこまで認めるべきか◆Vol.2 “出来レース”の厚労省検討会、目指した3つのこと◆Vol.3 常岡:先日の厚労省の大麻等の薬物対策のあり方検討会いかがでしょうか。大麻取締法で使用罪が創設されそうです。僕自身は大麻だから、と考えるよりも、そもそも薬物使用を犯罪化することにデメリットがあって、その中で大麻を考えると、という議論の方が分かりやすいのですが、先生はどうでしょうか? ※2021年1月~6月に8回開催され、報告書が取りまとめられた。難治性てんかんの薬「エピディオレックス」など、大麻の成分を含む医薬品の製造や利用を可能とすべきと提言された。大麻「使用罪」創設については、「罰則を科すことが必要であるという意見が多かった」と書かれる一方、反対意見も詳細に明記された。構成員の松本氏は使用罪創設に対して、反対の意見を述べた。今後、審議会での議論を経て、2022年の国会に改正案が提出される見込み。 松本:もち...