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2回接種14日以降でも「2次感染リスク」感染研

レポート 2021年7月22日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 厚生労働省は7月21日の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、ワクチンを2回接種した人の感染が人口10万人当たり1.3人と、未接種者の同27.4人と比べて、20分の1以下にとどまっていると報告した。国内の新規感染者の大半が65歳未満の未接種者で、東京都でも「これまでのところ、重症者や死亡者の増加が抑えられている」としている。一方、感染研は2回接種後14日以上が経っても感染する事例があり、一部はウイルスの分離も可能だったことから2次感染のリスクもあると報告した。脇田所長はアドバイザリーボード後の会見で、「接種後でも感染し、人にうつす可能性がある」と述べ、接種者が感染対策を続ける重要性を指摘している(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省が提出した資料によると、7月5日から7月15日に国内で確認されたワクチン未接種の感染者は10万人当たり27.4人で、高齢者に限ると同13.0人だった。これに対し、ワクチンを1回接種した場合は全体で10万人当たり9.1人、高齢者で同3.7人といずれも大幅に低下。2回接種した場合は全体で10万人当たり1...