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総合大学に伍する単科大学に発展、その秘訣 - 吉澤靖之・東京医科歯科大学学長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年4月13日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)、高橋直純(m3.com編集部)

【吉澤靖之・東京医科歯科大学学長に聞く】(2020年2月13日にインタビュー) Vol.1 世界大学ランキング、6年間で大幅に上昇 Vol.2 総合大学に伍する単科大学に発展、その秘訣 Vol.3 医学科は必ず衰退する時期が来る ――先生が、組織改革、ガバナンス強化に力を入れるのは、何らかのきっかけがあるのでしょうか。 私は1969年に本学を卒業後、東京逓信病院などで研修し、(1977年に)アメリカに留学した。留学中に目の当たりにしたのが、大学だけでなく社会も全て組織として動いていたこと。その後ニューヨークを中心に米国でエイズや結核が流行したものの、半年程度でコントロールした米政府の対応。それは組織がしっかりしていたことが大きい。 その経験があったから、学長に就任した際、まず意識改革、そして組織改革に取り組んだのです。本学にはもともと「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」という基本理念があった。それに、私のモットーである「己を知れば邪心なし」、「積極思考で全力を尽くす」を加えて、意識改革を進めました。 小規模ながら、医学部と歯学部を持つ大学としての強みを発揮するため、両学部横断...