「今のままではやばい!」、気付きが学びの原点 - 佐々木淳・医療法人悠翔会理事長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2019年1月5日 (土)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「ケアする人を支えるのは学びの場だ」――。 そんな思いから、2015年にスタートしたのが、「在宅医療カレッジ」。主宰するのは首都圏で、11の在宅医療専門クリニックを運営する、医療法人悠翔会理事長の佐々木淳氏だ。「キャンパス」はFacebook。1万人を超すメンバーが登録、医療・介護の多職種の学びや交流の場となっている。1カ月に1回程度、リアルな講演会を開催。その講演要旨をまとめ、『在宅医療カレッジ 地域共生社会を支える多職種の学び21講』(医学書院)としてこのほど上梓した。佐々木氏に本書の狙いと反響、「在宅医療カレッジ」の運営状況、悠翔会の今後の展開などについてお聞きした(2018年12月27日にインタビュー。全4回の連載)。 ――まず「在宅医療カレッジ」をスタートした狙いをお聞きできますか。 佐々木淳氏 在宅医療は、目の前の患者さんに一対一で向き合う仕事です。患者さんは多様なニーズを持っていて、医師として真面目に自分の仕事をやっていたとしても、目の前の患者さんを一人の力で幸せにすることはできません。食べる力がちょっと落ちている患者さんがいた場合、食べる支援をした方がいいのか、高齢なの...
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