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「理研の中で氷山の一角か」と野依氏、STAP疑惑

レポート 2014年3月17日 (月)  池田宏之、山田留奈(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、3月14日、理研の野依良治理事長らが、中間報告をまとめて、会見した(会見資料は、理研のホームページに掲載)。「研究論文の疑義に関する調査委員会」(石井俊輔委員長:理研分子遺伝学研究室上席研究員)らの調査で、主に6つの項目のうち、「細胞画像の歪み」と「同一論文内に同画像の重複掲載」の2項目については「不正なし」と結論付け、残る4項目については、画像の流用や切り貼りなどの可能性が高くなったが「調査継続中」として、「不正」とは断定しなかった。最終報告の時期は未定。 ただ、CDBセンター長の竹市雅俊氏は、「論文としての体を成していないため、撤回し、研究をやり直すよう推奨した」とした上で、小保方氏らが論文の撤回に同意したことを明かした。 掲載前に、共著者らが論文をチェックしなかった可能性が高くなった上、画像の切り貼りを、小保方氏は「やってはいけない行為として認識していなかった」としている点について、野依氏は、「未熟な研究者が膨大なデータ集積し、ずさ...