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「経営なき破綻」が市立病院休止の理由- 銚子市長・野平匡邦氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2009年6月11日 (木)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

2008年9月末で銚子市立総合病院が休止した問題で、前銚子市長が今年3月にリコールされた。経営危機にあった同病院の存続が、選挙時の公約だったためだ。リコールを受けて5月17日に行われた市長選挙で当選を果たしたのが、2002年8月から一期、銚子市長を務めていた野平匡邦氏。野平氏は、「公設民営」の形での病院再建を図るという。どんな病院の規模・機能の病院を目指しているのか、さらには公立病院が置かれている現状や今後のあり方などについて聞いた(2009年6月4日にインタビュー。計2回の連載)。 「周囲の病院との競合があり、銚子市立総合病院は経営に失敗した」と語る野平匡邦氏。 ――病院(許可病床数393床:一般223床、結核20床、精神150床)は、昨年9月に休止。その後、「銚子市病院事業のあり方検討委員会」を設置、同年11月に「内科・外科・整形外科・小児科から成る、100~150床規模の病院を公設民営の形で再建する」という報告書をまとめています。その運営に当たる指定管理者の選定を行っていた最中の今年3月、前市長がリコールされました。野平市長はどんな方法で病院再建を目指すことをお考えなのでしょうか...