抗菌薬、医師単位でなく「地域で」管理を
オピニオン
2022年1月22日 (土)
佐々江龍一郎(NTT東日本関東病院国際診療科部長、東京医療保健大学臨床教授)
耐性菌の影響は「待ったなし」
前回不必要に広域や移行性が低い抗菌薬を避けることが、今後国内で耐性菌を予防する上で重要なことをお話ししました。最近では日本でも2019年末に2種類の薬剤耐性菌による死亡者が、年間約8000人を超えているという研究報告が発表され、2020年度のCOVID-19による死亡者を上回っている状況です。薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。