医学生の医行為の範囲、処方箋の交付は除く方向

　厚生労働省は11月26日、「医学生が臨床実習で行う医業の範囲に関する検討会」の第1回会議を開いた。政令で除くべき医行為として、処方箋の交付を挙げた厚労省案に賛同が集まった。診断書作成に関しては線引きについて意見が分かれ、次回の検討会で同省が案を示し改めて議論する。 　2021年の医師法改正で、2023年度から共用試験に合格した医学生が医行為を行うことができると規定されたことを受け、検討会が設置された。今後、政令で除く行為について議論し、できる限り早い政令改正を目指す。医学生が卒業時までに身につけておくべき必須の実践的診療能力の目標を明確化する医学教育モデル・コア・カリキュラム（コアカリ）の改訂も2022年冬を目途に進んでおり、同検討会の議論はコアカリ改定の連絡調整委員会に反映する。...