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不適切入試10大学中、5大学で女子合格率が男子上回る

レポート 2021年10月4日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

 文部科学省は10月●日までに、医学部医学科を持つ全国81大学の2021年度入試の男女別合格率(東京女子医科大学は女子のみ)を発表した。不適切入試が指摘された10大学の中で、男女で合格率の差が最も大きかったのは聖マリアンナ医科大学で男子6.63%、女子12.27%。女子が男子より合格率が高かったのは他に岩手医科大学、日本大学、金沢医科大学、福岡大学。全国平均では男子13.51%、女子13.60%だった(資料は文科省のホームページ)。 文科省発表資料より作成  女子の合格率が男子より高かったのは、10大学中、2019年は7大学、2020年は3大学だった。  不適切入試は2018年7月に東京医科大学で発覚し、その後の文科省の調査で国私立の計10大学に拡大。それぞれ学内や第三者委員会の調査を行い、性別や浪人年数、同窓生子女などの理由で合否判定に差異を設けていたことなどが明らかになった。文科省は2013年以降の男女別合格率を調査して2020年12月に発表しており、今後も9月をめどに発表する予定。  2021年の合格率を男女が受験した80大学全体で見ると、男女差が最も大きかっ...