ワクチン副反応、AZ製見据え血栓症も分析開始
レポート
2021年8月26日 (木)
佐藤夕(m3.com編集部)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチンについて厚生労働省は、血小板減少症に伴う血栓症(TTS)の発生に関する情報公表を開始した。8月3日から8月8日までにワクチンの製造販売会社から報告されたTTS疑いの事例はファイザー製のみで2件あった 。厚生労働省は8月25日、「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議」(座長:森尾友宏・東京医科歯科大学発生発達病態学分野小児科教授)を開き、説明した。(資料は厚労省のホームページ) 同日の検討部会では、COVID-19用ワクチンとして現在使用中のファイザー製と武田/モデルナ製のワクチン接種に関して、これまでの副反応報告から「安全性において重大な懸念は認められない」との評価をまとめた。 TTSを巡っては、8月23日から接種が開始したアストラゼネカ(AZ)製ワクチンの特徴的な接種後副反応と考えられているため、厚労省が接種後の報告義務に加えていた。報告された2例のTTSはいずれもファイザー社からの報告。この2例はワクチンと症状との因果関係やブライトン分類...
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