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民間の総合病院で初、特定機能病院の承認取得 -福井次矢・聖路加国際病院院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年1月2日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

聖路加国際病院(東京都中央区、520床)が12月1日、厚生労働省から特定機能病院の承認を受けた。全国で87施設目、民間の総合病院では初の承認だ。院長の福井次矢氏は、院長に就任した2005年から15年かけて準備をしてきたと振り返る。 福井氏に、聖路加国際病院の現状、特定機能病院の承認申請をした狙いや申請準備の苦労、今後の展開をお聞きした(2020年12月15日にインタビュー。全2回の連載)。 ――聖路加国際病院の現状をまずお教えください。特定機能病院は、「高度の医療の提供」、「高度の医療技術の開発」、「高度の医療に関する研修」を実施する能力等を備え、「高度な医療安全管理体制」を有する必要があります。 診療科は40以上あり、病床数は520床、急性期一般入院料1を算定しています。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、特殊な状況なので、2019年度の実績を紹介します。平均在院日数は8.2日、病床利用率は87.0%。紹介率は52.4%、逆紹介率は74.2%、外来患者数は1日平均2262人、救急車の受け入れ台数は1万959台でした。 聖路加国際病院院長の福井次矢氏 当院の...