医師1000人中、「年960時間超」2.0％ - 瀬戸泰之・東大病院長に聞く◆Vol.1

　2024年度からの医師の働き方改革の本格実施まで、あと1年半。待ったなしの状況で、特に注目されるのは、副業・兼業も多く長時間労働が多い大学病院の動向だ。 　約1000人の常勤医師を抱える東京大学医学部附属病院（1226床）の病院長を務める瀬戸泰之氏（胃・食道外科教授）に、現状をお聞きした。現状でも時間外労働が年間960時間を超える医師は2.0％にすぎないが、副業・兼業先の宿日直許可取得や、専門業務型裁量労働制を採用する常勤医師の宿日直の扱いなど課題も残る（2022年9月20日にインタビュー。全2回の連載）。...