1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. タブーなき情報公開で市民の理解を得て再建- 銚子市長・野平匡邦氏に聞く◆Vol.2

タブーなき情報公開で市民の理解を得て再建- 銚子市長・野平匡邦氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2009年6月12日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「市民病院再生監理委員会の委員は、『七人の侍』」と語る、野平匡邦氏。 ――どんな病院を再建するかについては未定とのことですが、基本的な認識として、市が公立病院を持つ意味、また地域の医療事情を踏まえ、どんな機能が必要であると想定されるのか、改めてお聞きしたいのですが。 どんな機能の病院が必要か、そこから議論をスタートさせる予定です。「銚子市立総合病院の再開は必要ない。医師不足なのに、銚子市に病院がほしい、隣の市でもほしい。皆がそう言ったら共倒れになるでしょう。これを市民に分からせるべきだ」といった意見があるのも事実です。 ――その点についてはどうお考えですか。 それは一般論で言っているのでしょう。銚子市の細かい事情まで把握した上での意見であるとは思っていません。「病院の休止後、患者さんの約90%は周辺の病院が引き受け、残るは10%程度と少数」との見方もあります。一方で、「銚子市は旭市より伝統がある町。なぜ旭市に立派な病院があって、私たちの市に病院にはないのか」という声もあります。 私は、元の病院をそのまま再現しようとしているわけではなく、この地域に何が必要かを見極めていきます。やはり「市...