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産前うつ妊婦に産後低用量esketamineでうつ症状減

2024年5月8日  British Medical Journal

産前にうつ症状を有する女性364例(平均年齢31.8歳)を対象に、産後うつ病に対する出産後(臍帯結紮後)の低用量esketamine単回投与の効果を二重盲検並行群間無作為化プラセボ対照試験で検討。エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)スコア10以上(範囲0-30)で、出産のため入院した18歳以上の妊婦を組み入れた。主要評価項目は、産後42日時点での大うつエピソードの発症とし、精神疾患簡易構造化面接法(M.I.N.I)を用いて評価した。 その結果、産後42日時点の大うつエピソード発症率は、esketamine群が6.7%、プラセボ群が25.4%だった(相対リスク0.26、95%CI 0.14-0.48、P<0.001)。副次評価項目の産後7日(平均差-3、95%CI -4--2、P<0.001)および42日時点(同-3、-4--2、P<0.001)のEPDSスコア、産後42日時点のハミルトンうつ病評価尺度(同-4、-6--3、P<0.001)はesketamine群の方が低かった。神経精神的有害事象の発現率はesketamine群の方が高かった(45.1%、vs. 22.0%、P<0...