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不安定プラークの予防的PCI、薬物単独より有害心事象減

2024年5月8日  Lancet

日本を含む4カ国の研究病院15施設で、血流制限のない(non-flow-limiting:血流予備量比0.80超)冠動脈不安定プラークを有する患者1606例を対象に、至適薬物治療に追加した予防的経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が臨床転帰を改善するかどうかを非盲検無作為化比較試験で検討(PREVENT試験)。心臓死、標的血管心筋梗塞、虚血による標的血管血行再建術、不安定または進行性狭心症による入院の複合を主要評価項目とし、2年時にintention-to-treat集団(1556例)で評価した。 その結果、2年時の主要評価項目発生率はPCI+薬物治療群0.4%、薬物治療単独群3.4%だった(絶対差-3.0%ポイント、95%CI -4.4--1.8、P=0.0003)。重篤な臨床または有害事象に群間差はなかった。2年時の死亡例はPCI+薬物治療群の0.5%および薬物治療単独群の1.3%(同-0.8%ポイント、-1.7-0.2)、心筋梗塞はそれぞれ1.1%および1.7%に発生した(同-0.5%ポイント、-1.7-0.6)。...