オピオイド治療を統合したC型肝炎の遠隔医療、治癒率高い

12のオピオイド治療プログラムと登録されたC型肝炎患者を対象に、プログラムに組み込まれた遠隔医療によるC型肝炎（HCV）治療のウイルス学的著効達成をstepped wedgeクラスター無作為化試験で検討。遠隔治療群290例と肝炎専門医への紹介（標準治療）群312例を比較した。主要評価項目をHCV治癒とし、再感染評価のため2年間追跡した。 その結果、遠隔医療群では92.4％が治療を開始したのに対し、紹介群では40.4％だった。intention-to-treatでの治癒率は遠隔医療群90.3％、標準治療群39.4％で、試験群効果の推定対数オッズ比は2.9（95％CI 2.0-3.5、P＜0.001）となり、効果修飾は見られなかった。観察された治癒率は遠隔医療群84.8％、紹介群34.0％だった。再感染は最小限（13例）で、HCV再感染率は100人年当たり2.5だった。...