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妊娠中の予防接種が児のRSウイルス感染予防に有望

2022年5月7日  New England Journal of Medicine

妊娠中の2価RSウイルス(RSV)融合前F蛋白(RSVpreF)を用いたワクチン接種の安全性と免疫原性を第IIb相試験で検討。妊娠24-36週の女性を無作為化によりRSVpreFワクチン(水酸化アルミニウ含有/非含有)120μg群、同240μg群、プラセボ群に割り付けた。中間解析での評価項目は、分娩時の母体血清中および臍帯血中のRSV A、B、A/Bに対する50%中和抗体価、母体から児への経胎盤移行率とした。 女性406例と児403例を中間解析の対象とし、女性327例(80.5%)がワクチンを接種した。接種後の反応はほとんどが軽度ないし中等度で、局所反応の発現率は水酸化アルミニウム含有製剤接種者の方が非含有製剤接種者よりも高かった。ワクチン群とプラセボ群の有害反応の発現率は同程度で、事象の種類と頻度は背景値と一致していた。ワクチン群の児とプラセボ群の児の50%中和抗体価の幾何平均比は、RSV A中和抗体が9.7-11.7、RSV B中和抗体が13.6-16.8だった。中和抗体の経胎盤移行率は1.41-2.10で、アルミニウム非含有製剤の方が含有製剤より高かった。評価した在胎週数の範囲で...